-英単語帳は論理的に選ぼう-
勉強する教材は何でもいい、本人の努力次第という意見を耳にします。たしかに本人の努力次第かもしれませんが、効率の良い学習ができる教材を手に入れることがいいに越したことがありません。
今日話したい内容は効率の良い英単語・動詞の語法の学習方法です。
英単語学習において最も大切なことは、その単語が最も使われている用法から優先順位を上げて覚えるということです。
例えばneedという動詞
用例で言うとneed O, need to Vがおよそ80%を占めています。
※O : 他動詞の目的語(Object)の頭文字, V : 動詞(Verb)の頭文字
つまりこの2つの用法を覚えれば、
needについて80%カバーできているということになります。
こういったどの用例が多く使われているのかのデータを集めたものをコーパスと言います。
そこで紹介したいのがこのシステム英語単語帳。
システム英単語帳のどの点がすごいのかを3つに分けて解説していきます!
① 単語が最も使用される用法で掲載されている!
先ほど説明したコーパスからデータを分析してその英単語が最も使用されている用法で掲載されています!
② ミニマルフレーズで無駄なく学習!
システム英単語帳の大きな特徴として、ミニマルフレーズというものが採用されています。
ミニマルフレーズはそれ自体を覚えれば、そのまま長文の意味を把握するときに使えます。
ほかの単語帳では長い文が単語の説明の隣に書いてあることが多いのですが、システム英単語帳は見出し語と相性がよいセット(コロケーション)を使った短いフレーズが掲載されています。
☆コロケーションとは…?
例えばイメージで言うと日本語の「~を食べる」という動詞とよく使われる単語は「ごはん」でしょう。
このことから「~を食べる」という動詞をおぼえるときは頻度の高い「ごはんを食べる」という表現をまず覚えるべきだということが言えます。
このように頻度が高く相性の良い単語のセットをコロケーションといいます。
受験勉強をしている際に、シス単のミニマルフレーズがそのままそっくり長文に出てきたということもありました。
つまり長い例文で覚えるのではなく、短いフレーズで覚えることができるので汎用性が高いということになります。
③ 派生語と多義語の充実
①, ②は見出し語(まず最初に覚えるべき単語)についての説明でした。③ではそれ以外の派生語と多義語のチャプターについての説明をします。
☆派生語って…?
単語というのはもともとあったカタチから新しいカタチがつくられるということがあります。
新しくできた単語はもとの単語と品詞は違うが、意味は引き継いでいるというものが多いです。
例えば、decide(~を決定する)という動詞があります。そこから、decision(決定)という名詞に派生したり、decisive(決定的な)という形容詞に派生したりしています。
シス単ことシステム英単語帳には、ミニマルフレーズにの下に派生語が載っていたりアクセント問題で
頻出の単語にはアクセントマークがつたりと、細部までよく考えられています。
☆多義語とは…?
英単語はほとんどが多義語です。つまり、1つの英単語につき1つの意味という1:1対応のものではなく、1つの単語に多くの意味があるということがほとんどだということです。英単語は文脈に応じて適切な意味が決まります。
例えば、workは仕事という意味があります。一方で、作品という意味もあります。
ビジネスの場であれば前者の意味になり、芸術の場であれば後者の意味になるということです。
challengeという単語は「挑戦」という意味で使われることが多いですが、まず覚えるべき意味は「困難」という意味です。
このように英単語はいくつもの意味を持っています。
いかかがだったでしょうか①, ②, ③の性質から、システム英単語がいかによく論理的に作りこまれているかがわかっていただけたかと思います。
まず初めに覚えるべき見出し語を頻度別で学習してから、次のステップでは何を勉強すればいいのかがちゃんとわかる抜け目のない作りになっています。
ぜひ手に取っていただいて、効率の良い英単語学習をして英語の成績を伸ばしていきましょう!